ネット銀行の相続手続き
1 ネット銀行の相続手続きの場合 2 ネット銀行の相続手続きの基本的な流れ 3 故人のネット銀行の口座を探す方法 4 被相続人のパソコンやスマートフォンで被相続人のメール等を確認する 5 ネット銀行に照会をかける方法 6 スムーズに進めるためのポイント
1 ネット銀行の相続手続きの場合
相続が発生した場合、相続人や遺産を調査し、遺産目録に一覧化した上で、相続財産の名義変更や払戻しをして、遺産の分配を行います。
相続人の調査は役所で戸籍謄本等を取得すればよいのですが、相続財産を調査するためにはどの金融機関に照会をかけるかというところから検討しなければなりません。
銀行名と支店名が分かればその銀行に照会をかければよいのですが、被相続人がネット銀行の口座を持っている可能性が高い場合は、通常よりも手続きが難しくなる傾向にあります。
2 ネット銀行の相続手続きの基本的な流れ
⑴ ネット銀行に「死亡したこと」を連絡する
電話、専用WEBフォーム、問い合わせフォームなどから相続発生の連絡を行います。
連絡の際には、以下の情報を聞かれることが多いです。
・ 被相続人の氏名・生年月日・死亡日
・ 口座番号やお客さま番号
・ 連絡者(相続人等)の氏名・連絡先・続柄
・ 法定相続人の人数・構成、未成年や海外居住者の有無
・ 遺言書の有無
⑵ 銀行から「相続手続きの案内」と必要書類一式が届く
連絡内容・契約状況の確認後、銀行から「相続手続きのご案内」や「相続手続依頼書」などの書類が郵送されます。
⑶ 必要書類を揃え、相続書類とともに返送する
案内に沿って必要書類を収集し、相続書類に記入・押印の上、銀行へ郵送します。
⑷ 銀行での審査・内容確認後、払戻しまたは名義変更が行われる
3 故人のネット銀行の口座を探す方法
亡くなった人のネット銀行の口座を探す方法としては、①被相続人のパソコンやスマートフォンで被相続人のメール等を確認する、②各ネット銀行に照会をかける、③生前に被相続人の確定申告を担当した税理士に聞くなどの方法が考えられます。
4 被相続人のパソコンやスマートフォンで被相続人のメール等を確認する
被相続人のパソコンやスマートフォンを開くためには、パスワードが必要です。
被相続人の生前にパスワードを教えてもらう、パスワードが書いてあるメモの保管場所を教えておいてもらうなどしておくと手続きがスムーズに進むでしょう。
被相続人のメールアドレス宛にネット銀行からのメールが届いている場合や、被相続人の住所宛に郵便物が送られている場合があります。
それらの郵便物を開封して、被相続人のネット銀行の口座の有無を確認し、照会をかけていくのが良いでしょう。
また、スマホアプリやキャッシュカードの有無でも探すことができます。
5 ネット銀行に照会をかける方法
ネット銀行も相続手続きや照会の手続きに応じるための相続窓口が設置されていることがあります。
この相続窓口の電話受付やネット受付を利用して、各銀行に被相続人の口座の有無を照会するとよいでしょう。
なお、各銀行に個別に照会しなければなりません。
銀行によって手続きが異なることもありますが、ネット銀行に照会する場合であっても、通常は戸籍謄本や印鑑証明書の書類は郵送する必要がありますので、事前に集めておく必要があります。
6 スムーズに進めるためのポイント
まずは各ネット銀行の「相続手続きページ」を確認しましょう。
各銀行はホームページ上に相続手続きの専用ページやFAQを設け、必要書類・流れ・問い合わせ先を公開しています。
事前に内容を確認し、自分で準備できる書類を先に集めておくと、銀行から書類が届いてからの流れがスムーズになります。
また、早めに「法定相続情報一覧図」や戸籍の収集を始めるとよいでしょう。
どの金融機関でも必要になることが多いため、戸籍関係一式や法定相続情報一覧図を早い段階で取得しておくと、他行の手続きにも使い回しができ、全体の負担が軽減します。
さらに残高証明・取引記録が必要な場合は同時に依頼するとよいでしょう。
相続税申告や遺産分割のために、死亡日現在の残高証明書や過去の取引記録が必要になる場合があります。
相続手続きの連絡時に、残高証明書等も必要であることを伝え、同時に依頼すると、二度手間を避けられます。






























